日本人は、人生に不可欠な衣・食・住のうち、「衣」や「食」には、世界でも一流の感覚や豊かさを持っていますが、こと住まいに関しては、意識といい関心といい、非常に低いと言わざるを得ません。快適性や利便性、ファッション性に関して高い要望は出ても、より住まいの本質に近い要素、つまり家族コミュニケーションがとりやすい間取りや、リビングルームや子ども部屋の在り方、そして空間の豊かさや広がり感、などに関する要望は、アンケートからは少しも見えてこないからです。従って、常に平均的な家族像を想定した、便利で快適志向に沿った住まいが、どうしてもでき上がりかちなのです。もちろん、大量供給を宿命づけられたハウスメーカーゆえの限界もあります。例えば、リビングルームに大きな吹き抜けを作れば、空間が死なずに広く生き生きとしますし、上下階の気配も感じられるので、私の設計ではよく使います。しかし、ある人は冷暖房効率が悪く不経済だと判断しますし、ある人は吹き抜けを作るより、収納スペースの方が大事だと判断します。従って最大公約数を旨とするハウスメーカーの作る標準仕様の家には、リビングルームやダイニングルームには、殆ど吹き抜けがないことになります。また、下の部屋に光が採れない時、屋根に工夫を施しアクロバット的に光を入れれば、昼は太陽の動きによって室内の光と影が移動していくさまや、夜には星空を見たりと、トップライトならではの演出を楽しむことができるのですが、これも結露や雨漏りの原因になり、冷暖房も不効率になりますから、6割以上の支持を受けることはできないでしょう。あるいは職人の手によって壁や天井に手作りのよさを出したいと思っても、ハウスメーカーは北海道から九州まで、どの地域でも均質な仕上げを求められる訳ですから、職人さんの腕によって仕上がりに差が出てくることは、あってはならないこと。ビニールクロスの何番というように、いつでもどこでも同じ品質が揃う材料を使わなければならないのです。以上のような理由によって、ハウスメーカーが作る住まいは、可もなし不可もなしという、無個性で単調な間取りや空間になってしまう。
[Pick Up]
国立市の新築マンション一覧|SUUMO(スーモ)新築マンション
高輪台の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
高松市の新築マンション一覧|SUUMO(スーモ)新築マンション
高宮の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸
香春口三萩野の賃貸・部屋探し情報一覧|賃貸マンション・賃貸アパートはSUUMO(スーモ)賃貸