定年後の住まいは重要なのであり、老後への備えも欠かせない。しかし、六十歳の時点で住まいのすべてを「老人仕様」にする必要はない。必要になったときに対応できる準備をしておけばいいのである。たとえば「バリアフリー」を謳う住宅のなかには、最初から家中の廊下や階段に手すりをつけ、エレベータまで設置したものがある。そんな家で暮らし始めたら、元気な人でもつい手すりに頼り、必要もないのにエレベータを使うようになる。
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それではどんどん身体が衰え、十年もすれば寝たきりの生活になってしまうかもしれない。六十歳はまだまだ若い。生き生きとした老後を迎えたいのならなおのこと、絶対に自分を甘やかさないほうがいい。