腐りやすいので投薬が必要

2011.09.30

給排水管の材質にはステンレス管、鉄管(鋼管)、銅管、鋳鉄管などいろいろあるが、飲料水を運ぶ給水管で広く普及しているのは鋼管である。鋼管はそのまま使うとサビやすいので、内側を表面加工して直接水に触れないようにすることが大切だ。一九六〇年代半ば頃までは亜鉛メッキで加工した『亜鉛メッキ鋼管』が大半だった。水道水の水質が良いうちは亜鉛メッキでも効果的だったが、水質の低下によって問題化する。高度経済成長に伴う工業用水の需要増大や都市部への人口集中によって、地下水などの良質な水資源が枯渇し始め、安全な飲料水とするために塩素系の薬剤が大量に投入されるようになったためだ。余談になるが、ニューヨークでは鋼管の表面をさほど処理しなくても、腐食の心配があまりないという。水質が硬質のため腐りにくく、薬剤の投入が不要なのである。対して日本の水質は軟水のため、そのぶん世界有数の「おいしい水」といわれるが、腐りやすいので投薬が必要だ。亜鉛は塩素に触れると化学反応を起こして溶けてしまう。

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