木材が持つ強度の欠点を補った合板や集成材

2011.09.30

木材の材質に関連して問題とされるのは木目でしょう。お寿司屋さんのカウンターとか家具や天井、床などに木材を使う場合は、木目の美しさが高級なものとして評価されることもありますが、家の構造材としては注意が必要です。木目と平行方向の力と真交方向に対する強さが異なっているからです。また木目にある節などは、場合によっては構造的な欠点になることもあります。この構造材としての木材の扱いにくさや欠点を補うために工夫したのが合板であり集成材なのです。Tさんは合板や集成材を「ガラクタを接着剤でまとめただけの建材」と言いますが、おそらく同じように考えている人は多いと思います。しかしこれもまたたいへんな誤解なのです。合板は単板(ベニヤ)を木目の方向を変えて何枚か重ね合わせたもので、これによって一枚の単板が持つ欠点を補い、なおかつ縦や横のどちらの力に対しても強い材料になっています。また、集成材は大きな節や割れなどを除いたひき板を重ね合わせているので、部材の性質にバラツキが少なく、背の高い木からしか得られないような良い木材を集成材でつくることができるわけです。このように木材が持つ強度の欠点を補った合板や集成材は、構造計算上もバラツキの少ない材料として扱えるわけです。「木材は弱い」というのは「本当の強さ」が何かを理解しない思い込みであり、こうした先入観にとらわれていては、いつまでたっても「強い家」への誤解は解けません。「命を守る家づくり」はそうした思い込みをまず払拭することから始まると思います。

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