小さい頃からかわいがってもらっていた祖母が他界しました。その祖母が大切に大切に守り続けていたのがぬかどこです。幼少の頃から遊びに行ったときにはぬかをさわらせてもらっていましたし、扱い方についてもおしえてもらっていたので、形見としてもらうことにしました。一人暮らしの自分の部屋にぬかどこをかかえて帰ったときに、お葬式では一回も泣けなかったのに涙がとまらず、泣きながらうずくまる私がいました。母を小さい頃に亡くした私にとって祖母は祖母であり、母親の代わりでもあったわけです。
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ひとりで暮らしていて淋しい夜は祖母に電話をしたりしていましたが、今は電話する相手もいなくなりました。淋しくないといえば、嘘になります。でも、一人暮らしでもぬかどこがある今、私は前よりも淋しいとは思わなくなりました。ぬかどこが待っている一人の部屋に帰る、前よりも大人になった自分がいることに気がつきました。