押し入れを立体収納に

2011.12.09

住まい全体の収納と物をシステム化すると、多分、全床面積の十分の一程度の空間で充分に収納はこと足りるはずである。収納がうまくいくかどうかは、必ずしも収納面積の大きさに比例しない。物の整理の仕方と物に対する価値観などによるのである。たとえば押し入れ。これは、何でも入れられ、使いやすいような気がするのか、たいてい各部屋に畳一枚分程度を配置する人が多い。実はこれが、収納システム造りの欠陥の大きな原因になっているような気がする。

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つまり、押し入れは布団を「押し入れる」もので、今日の主流になってきた洋室(ベッド)の場合には、必要ない。むしろ、この奥行きを六十センチくらいに浅くして、洋服タンスや引き出しにした方が使いやすい。年に一度か二度、夏冬の寝具を入れ替えるためなら、廊下にでもまとめてこの布団入れを一つ設けるだけでよい。私たちは今、日本古来の生活文化と現代の都市型住居との、文化的ギャップを埋めていかなければならないのだ。





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